03  フィルド共和国  首都リノー上空

 新型無人機の銃撃が容赦なくウィリーのF/A-51を捉えた。戦いを支えて来た機体が炎とともに墜ちていった。あまりにあっさりと。



 アランは、
 「脱出しろ!」
 と叫んだが、その声はウォリー機が四散する音にかき消された。あっけない最期。いままで一緒に戦ってきた相棒は、あまりに簡単に墜ちていった。

 ――あの新型!

 憎悪とともにアランはその無人機を探した。だが、その機体が次に一体何をしたのか。それは、そこにいた誰もが予想しない事だった。



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