04  エレラルド海  空母「エクテシア」

 ルージア空軍無人機部隊の暴走と全周波で発せられる不吉なカウントダウン。
 起こった異常な事態に「エクテシア」に帰還したパイロット達は、休む間もなく再出撃する事となった。リノー上空で暴走、離反したUCAV部隊は北へ転進。ポース・オクタゴーノの射程を避けつつイニア島へと進路をとった。

 カウントダウンが一体何を意味するのかは、わからない。しかし、それは時間とともに確実に0に近づいていて、無人機部隊も確かにイニア島の連合軍司令部へと接近していた。
 その状況は連合軍司令部にすぐに迎撃を決断させた。リノーの戦いで多数の戦力を失い、残存兵力がかき集められすべてが投入された。
 先の戦いでウィリーを含む多くの仲間を失ったアランも悲しみにくれる時間も与えられずに出撃する。

 少女と母親は、不安げな表情で無人機がいる空の方向を「エクテシア」の後部デッキから眺めていた。これから何が起こり、あの空は一体どうなるのか。そして、あのソラは戻って来るのか。



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