03  フィルド共和国  首都リノー上空

 両軍ともに半数以上の戦力を欠いたとき、また新たな部隊がリノーの空を覆った。



 ――第501、502、503独立戦闘航空団。
 新設されたルージアの完全無人の航空団だった。その新たに出現した百数十の機体に連合軍のパイロットは達は絶望し、ルージアのパイロット達は勝利を確信した。
 しかし……

 ――新たに3機! いや、もっとだ!

 ただでさえ手練のRev-53Dの部隊を相手にしているのにも関わらず、増援として現れた無人機の部隊に連合軍は崩壊寸前だった。投入されたLx-01とは違う新たな無人機は、ジャミングは効かず、ジャミングを行っていた電子戦機の部隊は全滅。さらに、その新型機の機動性はあらゆる機体を凌駕した。崩れかかった連合軍の中でアラン達は奮戦するが、それも次第に限界へと近づいていった。

 最初に捉えられたのはウィリーだった。数の上でも形成が逆転し、手練のRev-53Dに追い回されていた。さらに敵の新型が襲って来たとき、アランは彼をカバー出来ない。



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