05  エレラルド海洋上  空母「エクテシア」艦内

 第2機動艦隊の空母「エクテシア」に降り立ったアランとウィリーを待っていたのは、かつての教官であるロバート・シェイファー少佐であった。緒戦で、何も守れなかった2人を何故彼はここに呼び寄せたのか。

 シェイファー少佐は言った。
 「あの日、生き残った奴らは皆エースだ」と。
 そして、
 「その中でも、お前たちはとびきりである」とも。

 確かにアラン・フォスターは4機、ウィリーは3機の戦果をあげ、あの日を生き残った。しかし、彼らは守るべきものを守れていない事に何より苛まれていた。
 2人は困惑したが、少佐はそれに構わず彼らを艦の格納庫へといざなった。



 シェイファー少佐に連れられ、「エクテシア」の格納庫にやって来た2人が目にしたのは、あの日ティオニアの空で自分たちを助けた新型機だった。



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