04  グライツ海海上

 祖国を焼かれないためには核を持つしかない。前大戦のように他国の抑止力は必ず祖国を守ってくれるものではないのだ。
 国を守るためには力が必要だ。抑止となりうる力が。だが、その主張は話し合いでは各国に受け入れられなかった。そのために戦いは始まった。そして、この戦いはルージアにとっては国の存亡に関わる戦いなのだ。
 そのためにも今回の迎撃作戦は、成功させなければならない。

 今回のこの戦いに勝利すれば、連合国もルージアに何も言えなくなるだろう。祖国がティオニアで手にした力を持ち続ける事を連合国は認めざるをえなくなるだろう。

 様々な思惑が入り乱れる中、ルージアと連合の力と力が今、衝突する。



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