06  グランツ海上空

 あのRev-53の放ったミサイルは見事、Lx-01の編隊を撃墜した。だが、敵はまだ残っている。
 コストナー大尉は、アランに自機の後ろにつくよう言った。そして、彼女の残弾すべてを使った弾幕で邪魔な護衛機は一掃され、新型の無人機にやっと迫った。
 射程に入る。これは外せない。アランは、最前列にいる敵機をマークする。敵の中心の機体は急機動をし、編隊を組んでいた遼機をアランの愛機に向けて失速させた。

 ――体当たり!?

 間一髪、紙一重で避け、アランは再び急機動を繰り返す敵機をマークしようとした。
 中々ロック出来ない。今まで戦って来た敵以上の動きを新型はして、彼を翻弄する。

 ――ここで逃がす訳にはいかない。

 無人機と同じような機動を繰り返し、体にはかりしれないGが掛かる中、彼は必死に敵機をマークする。

 そして、ロックオン。
 F/A-51から多弾頭ミサイルが放たれ、分裂したマイクロミサイルの大半が回避された。だが、数発が見事に敵機を捉えていた。



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