06  イニア島南部  クルス・オクタゴーノ

 イニア島のクルス・オクタゴーノを目指したルージア空軍の大編隊は、3方向から要塞へと侵入した。これに対し、連合軍は第2空母航空団とイニア島各基地からスクランブルで上がった部隊の計5個航空団をもって要塞の防衛をはかった。



 投入された敵機は主に緒戦で連合軍を圧倒したUCAV部隊。以前と同じように戦えば同じ結果になるだろう。
 連合軍は、新戦術によってそれに対抗した。
 空母「エクテシア」に軍民問わずに集められた特別班によって生み出された新戦術――電子戦機による敵UCAV部隊のIFFなどに干渉するジャミングがこのクルス・オクタゴーノ攻防戦で初めて実施された。理論こそあったもののルージアのUCAV部隊が緒戦以来姿を見せていなかったためにこの実戦がその初めての試みであったが、結果は良好であった。



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