01  フォリス大陸西部  



 後方から援護が入る。
 ホンゴウ少佐や他の機も満身創痍で護衛のM.O.Cの前に次々と倒れていく中で銃口は最期までアキラ達の道を開いていた。

 アキラはコズエ機が最後まで守った長刀を拾い上げ、巨大M.O.Cを見上げる。すべての意志がその長刀へ。



 アキラはフィリップの後方でつき、突撃を行った。

 「頼んだぞ…」

 ホンゴウ少佐の最期の言葉。後方での爆発と通信途絶。それでも2機は振り向かずにただ、人類の大地に向けられた砲塔めがけて突進する。
 フィリップ機とわずかに残った援護。それで道は開く。人の意志で。



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